学校教育としての歴史が長かった地域スポーツ政策においては、地域政策にスポーツを活用するメリットの説明に苦慮することが多く、各ステークホルダーの巻き込みが大きな課題の一つとなっている。また、地域がスポーツに積極的であっても、目指すべきスポーツ都市像が不在であり、効果的な施策設計が困難なことも障壁の1つである。こうした実態の根本的問題の一つして、都市に対してスポーツが創造できる価値について、体系的な整理とその評価方法が確立されていなかったことがある。そこでNRI、日本政策投資銀行、同志社大学、フロムシェフの4社は、スポーツが創造する価値が体系的に整理されたスポーツ都市インデックスを作成した上で、106都市を対象に試行的評価を行った。当日は、本調査結果に基づいて、スポーツ都市の理想像と価値向上サイクルのあり方について考察を行う。
2025 INFORMATIONコンファレンスプログラム
セッション4 スポーツ都市における価値向上サイクルとは
登壇者プロフィール
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モデレーター
株式会社野村総合研究所 社会システムコンサルティング部 シニアコンサルタント
谷本 敬一朗
2015年に野村総合研究所コンサルティング事業本部に新卒で入社。
中央省庁を主要な顧客として、主にスポーツ政策、イノベーション政策、地方創生の領域に従事。
2020年度は、コンサルティング人材開発室にて、社内人事や働き方改革、採用活動などにも従事。
高校時代にサッカーで全国インターハイに出場したプレイヤーとしての経験も活かしながら、
スポーツの産業成長化や実施率の向上等の社会課題解決に取り組む。
同社『「スポーツ環境」に関する都市ランキング』の筆頭執筆者。
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パネリスト
同志社大学 スポーツ健康科学部
庄子 博人
同志社大学スポーツ健康科学部准教授。博士(スポーツ科学)。専門は、スポーツビジネス、スポーツ経済。
2018年から、(株)日本政策投資銀行の主催するスポーツ産業経済規模調査検討委員会の座長を務める。
日本のスポーツに関するマクロ経済統計の整備に従事し、スポーツGDPの開発等をはじめとして、
スポーツ産業振興やスポーツ政策評価に関する研究に取り組む。
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パネリスト
フロム・シェフ株式会社 代表取締役
青井 一真
2016年にシェフィールドハラム大学でスポーツビジネスマネジメント専攻にて修士号を取得後、
日本スポーツ振興センターにて政策・施策の検証や提案に関連する業務に従事。
2018年にフロム・シェフ株式会社を起業し、フィットネス事業、健康経営コンサルティング事業、
スポーツ関連のコンサルティング事業を展開。日本におけるスポーツ産業関連の調査に従事しつつ、
2023年より同志社大学の博士後期課程にも在籍し、スポーツと社会的価値に関する研究にも取り組んでいる。
開催情報
開催日時 | 2025年2月6日(木) 17:30 - 18:20 |
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